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Research — KUH

人と環境の調和を、
構造から解き明かす。

人間は、環境の刺激に対し感情が生じ、その感情に対し反応する。そのため、感情を起点に人間の特性を表現する——KUHの研究は、その理論的枠組みの構築から始まる。

Premise — なぜ感情か

感情を起点に人の特性を捉える。

環境からの刺激を知覚・認知し、感情が生じ、さらにその感情に対してどう反応するか意志決定する。その後、その意思決定を実現すべく思考が働き、行動へと至る。

生のサイクル
環境/
刺激
知覚/
認知
感情/
評価
意志
思考
行動

このサイクルの中で、目に見えない部分 (認知/感情/意志決定) に特性が宿る。そして、認知の違いは感情の出方に影響を与える1つの因子であり、意思決定は感情に対する反応である。

そのため、感情を起点に人間の特性を理解する理論的枠組みを構築する必要があった。

Overview — 全体像

5層の理論的枠組み。

KUHの研究はL1からL5までの5層に分けて説明できる。感情の機能から始まり、その構造・出方・対処法を経て、最終的に人の特性を包括的に記述するモデルへと至る。

L1
感情とは何か
感情の機能や役割の定義
L2
どんな感情があるか
感情の種類や関係性の構造化
L3
感情はどのように出るか
感情の出方のモデル化
L4
感情にどう反応するか
生じた感情に対する対処の仕方のモデル化
L5
人の特性をどう表現するか
人の特性を包括的に表現する枠組みの構築
L1
感情とは何か
感情を音と同じように考える。楽器の弦に刺激を与えると、弦の安定性が崩れて音が鳴る。しかし、弦の安定性は時間と共に回復し、音は消える。
感情とは、生物的・認知的な安定性が崩れたときに生じる “ 音 ” である。そして、安定性を回復するよう要求し、意思決定が下され、思考や行動を誘起する。安定に戻ると、その “ 音 ” はやがて消える。——不安、喜び、怒り、悲しみなど諸々の感情はいずれもこの崩れのバリエーションとして捉えられる。
主な先行研究
Descartes — 身体と精神の接合部
Frijda — 行動準備
Barrett — 予測誤差
Plutchik — 進化的適応機能
Mitsuyoshi — バランスの崩れ
L2
どんな感情があるか
人間は身体内のバランスと、刺激 (身体外) に対してバランスを取ろうとする性質がある。刺激 (身体外) に対するバランスは、さらにその確定性/不確定性によって分類できる。
ここまでが個体内での安定性であるが、別の個体も含めたより大きなバランス感覚も持っている。自己の内部でバランスを保てない際に生じるネガティブな感情や、他者のバランスをも保とうとするポジティブな感情がある。
生物の秩序を保とうとするこうしたバランス感覚に対応して、「喜怒哀楽」など言葉で表現される感情がマッピングされる。構造から言葉を対応させるのであり、言葉から考えるのとは一線を画す。
主な先行研究
Ekman — 6つの基本感情
Plutchik — 円環モデル
Russell — Valence-Arousal
Panksepp — 7つの基本感情
Cowen & Keltner — 27カテゴリー
Mitsuyoshi — 感情地図
L3
感情はどのように出るか
同じ刺激を受けても、生じる感情は異なる——試合に負けて落ち込む人もいれば、怒りが顕らになる人もいるように。
また同じ感情でもその強度は人によって異なる——試合に負けて少し落ち込む人もいれば、泣きながら落ち込む人もいるように。
こうした違いがなぜ生じるのか明確にすべく、構造的にモデル化したのがL3である。
主な先行研究
James/Lange — 身体反応→感情
Cannon/Bard — 身体と感情は独立
Schachter/Singer — 身体+認知
Arnold — アプレイザル
Lazarus & Folkman — Primary/Secondary Appraisal
Scherer — CPM/SECs
L4
感情にどう反応するか
感情が動いた後、人はどう対処するか。感情やその強度が同じでも、人によって対処の仕方は異なる——試合に負けて落ち込んだ際に、さらに練習に励む人もいれば、練習をやめる人もいるように。
KUHはその対処法を4つのパターンに分類しモデル化した。さらに、対処の仕方が個々人でなぜ異なるのか?を考えるべく、その因子を明らかにした。
主な先行研究
Cannon — Fight or Flight
Lazarus/Folkman — Coping Theory
Gross — 5段階モデル
Fredrickson — Broaden/Build
L5
人の特性をどう表現するか
L1〜L4の1サイクルを繰り返したとき、その共通項が「特性」である。人は無数の刺激に対して感情を生じさせ、対処してきた——そのパターンの積み重ねが、その人固有の特性を形成する。
KUHの特性モデルは、既存の性格診断や適性検査が抽象的で部分的な尺度に留まるのに対し、感情のレベルまで解像度を上げ、包括的に人を記述できる枠組みを提供する。
既存手法
尺度が曖昧・部分的
既存の性格診断やアセスメントツールは「誠実性」など抽象的な尺度で人の特性をを表現する。そのため、解像度が低く、仕事において重要な特性が取りこぼされる。ピントがズレた一部分しか見れないメガネに例えられる。
KUH特性モデル
尺度が明確・包括的
KUHの特性モデルは感情のレベルまで落とし込むことで解像度を高め、人の広範な特性を表現できる。ピントが合った(調整可能な)、広い範囲を覗けるメガネに例えられる。
Toward Society
研究を、社会に実装する。
Service
事業内容
研究知見を採用・組織づくりへと実装する。
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